スパイファミリー

子供がスパイファミリーのアニメが好きで、主題歌の歌詞をノートに書いたり、メロディを鍵盤で弾きたがったり、歌ったりしている。なので、歌詞を読むのを手伝ってやったり、音を拾って弾き方を教えてやったりするのだけど、何がびっくりって、最近のアニメの主題歌は、というか、最近に限った話なのかはわからないけど、キン肉マンとか北斗の拳とかのアニメ観てた時代ぶりにアニメを観ているので、3,40年前とは違うのは何となくわかるのだけど、作詞作曲も手掛けて自分で歌っちゃう星野源とかがやるのは、作品の世界観に寄り添った歌を作っちゃうことで、それにびっくりです。優秀すぎやしませんか。別に好きじゃないけど。

娘のお気に入りは、エンディングでかかる色彩という歌で、めちゃくちゃテンポ早い上にシャッフルしてて、メロディもスキャットみたいでわかりづらい。そんな歌を必死に覚えて娘は歌っている。見本をやらされるのだけど、違うよ、とか言われながら、いや、難しいよこの歌は、とか言いながら、二人で電子ピアノを弾きながら練習しています。

フリーボディ

いくらペダルを回してもクルクル空回りするばかりで、急に一ミリも前に進まなくなった自転車を交差点のガードレールに立てかけて、グルグルグルグルハムスターみたいにペダルを回していたら、後ろからお洒落なお兄さんに声を掛けられた。私は最近、ブルートゥースのイヤホンを通してスマホから、YouTubeにアップロードされた音楽アルバムを聴いたり、ポッドキャストを聴いたりしながら家と職場を行き来してるのですが、今では本人が正規に自分の音源を全部上げてたりするので、一体どうなってるのだろうか、とも思うけど、時代にはもうとっくのとうに付いて行けてないと思うので、私の分かるような事では無いのだろう。ただより高いものはあるのか。無いのか。それが問題だ。

ともかく、お兄さんが何を言ってるのか分からないので、引きちぎるようにあわててイヤホンを外し、耳を澄ませた。先日、渋谷の高架下で車の横をすり抜けてたらハンドルが車のサイドミラーに当たり、ぽろっと下に落ちた。一瞬目を疑ったのだけど、平謝りに謝りながら拾い上げたミラーには、よく見たら養生テープがぐるぐると巻き付けてあり、この状態で公道を走るのはいかがなものだろうか、とも思ったのだけど、そんな事を言うわけにはいかず、作業着姿の運転手と助手席の男性に思いつく限りの言葉で丁重に謝ったら、私からミラーを受け取り、怒りの言葉をいくつか私に発した後、そのまま走り去って行った。すみません。それから高架下ですり抜けをするのはやめた。狭いし、危ないのだ。五十近いおじさんがするべきではない。いや、年も関係ない。その時も、私に向かって怒鳴ってるお兄さんが何を言ってるか分からず、私はあわててイヤホンを引きちぎるように取った。一番初めに辞めるべきなのは、イヤホン付けて自転車に乗る事かもしれない。

お洒落なお兄さんが言うには、それはグリス切れとかでホイールの部品が壊れてるのだけど、シマノのホイールはその部分が分解できないので、交換するしかない。という事だそうです。そうなのか。ありがとうございます。お礼を言って、自転車を押したり、跨ったまま地面を蹴ったり、ペダルに片足を乗せて逆の足で蹴ったりしながら帰宅した。ホイールのスプロケのついたガラガラまわる部分は、フリーホイールとかフリーボディとか言うらしい。そう言えば、今日声を掛けられた交差点のすぐ近くの古いビルの一階に、いつからか自転車のショップのようなものが出来たのだけど、自転車売ってる感じでもないし、ものすごくお洒落で敷居が高い感じなので、実際どういう店なのかよく分からないまま今に至っていますが、今日のお兄さんは、そこの人ではなかろうか。と思ってお店のホームページを探してみたら、自転車のチームのメカニックをされてる方がやってるみたいで、海外なんかにもよく行くらしい。何かすごいな。まるで想像がつかない。でも、今日のお兄さんがそこの人なのかどうかは、よく分からなかった。

50mプール

親戚の法事で札幌に帰って来ました。子供を連れてったのですが、悪天候に当たって飛行機が飛ばないし、飛んでも揺れまくるし、子供は泣くし、そりゃあもう大変だったんですよ。北海道はやっぱり遠い。

私の住んでた辺りには地下鉄が通ってまして、最寄りの駅が市営の大きな霊園のある丘の麓にあるので、霊園前という駅名でした。今でもそうやって呼ぶ人がいるくらい馴染んでた駅名なのですが、いつだったか南平岸という名前に代わり、墓場に隣接してた火葬場も郊外へと移転して行った。子供の頃、風向きによっては丘の上の火葬場から、煙が小学校のグラウンドまで流れて来て、ギャー!!人を焼いた煙だ!!とか大騒ぎしながら逃げ回ったりした。くさいくさい、とか言い合ってたけど、実際どうだったろうか。よく思い出せない。

札幌市は何と、その火葬場の跡地に、道内最大規模の競技用プールを建てた。私は泳げないし、ちょっと悪趣味すぎやしないかとも思ったし、歩いて行ける距離にあったけど、一度も行った事はなかった。千葉すずが大会で来たことがあって、水着の千葉すず見たいな、と思ったけど、それも行かなかった。

そんなプールに行ってみるために、泳げるようになった私はわざわざ水着を用意して帰ったのですが、トライアスロンのイベントがある、とかで、空いてる時間がほとんど無く、30分ほどしか滞在できませんでした。それでも、初めて足を踏み入れた50mプールというところは、とにかくでかい!長い!全然向こうに着かない!これを20秒ちょっとで泳ぐとか人間じゃねえな、なんて思いながら泳いでみました。出なきゃいけない時間が迫ってるので、巨大なプールに3人くらいしかいなくて、不思議な空間になってました。楽しかったです。

金の週間

近所のホームセンターとスーパーが一体化した大型店舗が改装して、二階のスーパー部分がコストコのような形態になった。とは言ってもコストコに行ったことが無いので全然勘違いなのかもしれませんが、肉とか魚とか乳製品とかデカいロットで安く売ってて、現金精算しかしてくれず、アップルパイとかうな丼とか5,6人いないと絶対消費できなさそうな巨大なパックで売ってて、全く初めて見る輸入菓子のデカいパックがあったり、オリジナルのソーセージが何種類も売ってたり、やっぱりコストコっぽい。知らないけど。うろついてると、いるのかどうか微妙なものも安さに釣られてついついカゴに放り込んでしまい、店の思うツボな感じもするけど、楽しい。飽きるまでは、しばらく損するかもしれない。

今日は丁度術後一週間が経ったのだけど、もうほぼ通常運転な感じになって来た。我ながら早い回復だし、やっぱり丈夫だ。中島らもが、俺は丈夫だからアル中になった、って何かに書いてたけど、そういう面もあるよね。私にも、そんな一面が。変な病気に罹りやすい気はするけど。

余分な買い物といえば、入院する日に、退院するまで病棟から一歩も外に出れなくなるから、と思って近くのコンビニで菓子パンやらせんべいやらいっぱい買い込んで持ち込んだのだけど、実際手術してみたらそれどころじゃなく、すごく余って全部持って帰ってきたのだった。まだ残っている。

そういえば、スライダーズが五月に武道館でライブやるんですよ、と職場で同僚に話したら、チケット取って観に行ったのだけど、今日ですね。どんなだったんだろ。

退院

音声合成の声でずっと喋らせるタイプの動画がすごく苦手で、いつも踏んだ瞬間に見るのをやめるのですが、子供は割と好きでよく見てるので、同じ場にいるとだんだんイライラしてきて、無理矢理消したりするのだけど、そんな動画を、となりのベッドのおじさんは夜中にずっと小さく音出ししながらスマホで見てて、術後でただでさえ痛みやら点滴交換やらでろくに寝れないのに、大概にしろコノヤロー、ていうか、お前、昼間ずっと寝てるから夜寝れないくせに、全然寝れなくてつらいとか昼間看護婦さんに言ってただろクソヤロー、とかカーテン越しにグルグル朝までループしながら一晩過ごしたら、割と思ったよりも体が楽になってて、そんな怒りも薄れていったのでした。

大部屋の皆さんは、食事も出来ず、動くのもつらそう、みたいな感じの方が多く、自分なんかよりよっぽど大変そうだ。夜中にロボットボイス動画を見るくらい許してやろう。と快復するに連れて余裕も出てきたのですが、いざ夜が更けてまたぞろ動画が始まるとストレスしかなく、やっぱり何か言った方がいいだろうか、とか考えてると、たまにビッグバンドジャズな曲が始まる。真夜中の病室に、小っちゃな音で金管楽器の音が響く。この曲、何て曲だろうか。このおじさん、こんなのが好きなんだなあ。とか考えながら眠った気がする。

思ったよりも早く、三泊四日で帰還しました。よかった。より良い人間になったかはわかりませんが、傷跡が四つ増えて、臓器が一つ減った。お腹が張って苦しい。ガスが溜まってるからだそうですよ。頑張って屁をひり出すんだ、はらわたども!

病室にて

明日の手術に備えて入院。説明やら処置やら何やかんや終わり、持ち込んだパソコンでNBAプレーオフを2試合観たら、やる事が無くなった。次のイベントは夕食でしょうか。

病室の窓からは中屋上?みたいな場所が見えて、行ってみたいのだけど、コロナ対策でロックされたフロアの外に出る事は許されず、売店にさえ行けない。巷間、コロナなどもうどこ吹く風という感じもありますが、さすがに病院は厳しい。PCRもやりました。

明日の今頃には山崎岳彦2.0へと生まれ変わり、一つくらいは何か世の役に立つ人間になっているかもしれないので、生暖かく見守って頂けると幸いです。ではでは。