アレルギー

花粉症の娘がひどくつらそうで、去年はここまでじゃなかった事を思えば、今年の花粉が多いのか。それとも症状が進んで、つらさが変わったのか。どうなのだろう。鼻が詰まって寝られない、と泣き喚きながら鼻をかみ続ける娘に、泣いても良くならないよ、じゃあ、どうすればいいんだ、どうにもならないよ。なんて意味の無い返事しか出来ない父親に呆れはてたか、先ほど突然電池が切れたように寝てしまった。

娘を見ていて、父親に似たなあ、と思う点はいくつかあるのですが、その一つが声の大きさで、泣いてる時の声量も半端ない。そろそろご近所さんが怒鳴り込んでくるんじゃないか…なんて思い始めてたので、ほっとした。夜中にまた目覚めるかもだけど。

思えば赤ん坊の頃は、何をやっても泣き止まない子供に疲れ果てて、私の方が叫び散らしたりもしてたのだけど、あれの方がよっぽどうるさかったに違いない。誰にも咎められなかったけど、怒ったり怖がられたりしてただろうなあ。子供が生まれるから、と言って、菓子折り持ったお隣さんが訪ねてきた事があったけど、なんでわざわざ、と思っただけだったし、特にうるさくて困った事も無かった。菓子折り持ってくべきだったのは、私の方でした。すみません。きっと、アイドンビリーブマイ母性に救われてるお母さんもいるだろうけど、あの頃、私も聴きたかった。お父さんだけど。

子供のころから鼻炎だった私はいつも鼻をずるずるさせており、潔癖気味だった母親がそれを嫌い、耳鼻科で毎週鼻洗浄したり、レーザーで焼いて大出血したり、眉唾物のアレルギー薬を買ってきたり、色々やっていた。母親に、鼻水がたまるとちくのうという病気になって死ぬ、と言われていたので、私はいつも鼻をかんでいた。ちくのうになった友達に真顔で、お前死ぬよ、と言ったら、腹を抱えて大笑いされた。結構本気で信じてたのだけど、そいつの笑い方を見てたら、あれ?嘘かな。と思った。そんな感じのまま結局よくならなかったけど、大人になったら、それほどでもなくなったし、そんなに花粉症でもない。アレルギーは謎が多い。アレルギーはいいバンド名だ。

アレルギー体質も父親に似たのだろうけど、申し訳ないです。こんな感じで一、二か月続くのだろうか。