クラスター

子供が持ち込んだウイルスによって家庭内クラスターを起こしてしまい、といっても今流行りのオミクロンではなくして、ノロだのロタだのと呼ばれる胃腸炎を引き起こすウイルスだったのですが、三日間ほど我が家は滅茶苦茶になっていました。点滴を打たれる我が子の横で、これがウイルス性のものなら、ご家族みなさん発症します、とお医者様には言われてたのだけど、いやあ、五年くらい前にノロに罹った時は、本当に死ぬ病気なんじゃないかと思ったよ、なんて呑気に話してた私はバカだった。ノロ、再び。いや、ノロかどうかは分からないのですが、何故かというと治療法が無いので、調べないんですよ。ひたすらウイルスが胃酸にやられて死んでくれるのを待つ、という。この位で死にはしない、という事は、すでに分かっているのだけど、ただただ辛かった。どういう状況だったのかは伏せますが、3日で2.5キロ痩せました。

病を患うと、ウイルス性胃腸炎くらいの病気でも、それ以外の事は全く出来ないし、考えられないし、世界の全ては病気になってしまう。でも、こうやってしがない文章をつらつら書ける位にでも快復してしまうと、そんな気持ちもぼんやりとしか思い出せない。体が資本だとか、健康第一とか、お題目みたいに何となく思う事はあるけど、全く何の覚悟も持たないまま、何となく生きてるよな。メメント・モリ!なんてね。