ブワッ!となるやつ。

だいぶ秋も深まって来て、朝晩冷えますね。この時期の自転車通勤において、ちょうどいい温度感になるスタイルで、正しく出かけるのは非常に難しく、すごく暑かったり、めちゃめちゃ寒かったりしがち。朝は自分の弁当作って、子供と自分の朝食作って、保育園まで送って、それから通勤なので、文字通りバタバタしています。なので、リュックの中に服を持ってたとしても、着替えたりする余裕もあまり無いので、大体は、うわ間違えた!と思いながら到着まで走りっぱなし。

北海道では、この時期になると雪虫と呼ばれる小さな綿帽子のような虫がふわふわと飛ぶようになり、実際にその登場からしばらく経つと初雪が降ったりする。寒くなり始めた頃の事を思うと、必ず思い出します。あれは、正式にはなんという虫なのだろう。

最近は、なかなか寝付かない子供のために絵本を読んでやったり、背中をトントンと叩いてやったり、本当に親の鑑とは私のことではなかろうか、と思ったりもする。今日は、昔の話をして欲しい、と言われたので、雪虫の話をしてやった。割と興味深そうにしてたので、覚えたかもしれない。

昔、チャーと布袋が対談してるテレビ番組を観てた時に、お互いの子育ての話になって、チャーが言ってたのが、ピンククラウドのツアーで全国廻ってた時は、乳飲み子連れて、メンバーの家族ごと移動してて、めちゃくちゃだったけど、良い思い出だなあ、みたいな話。紙おむつがまだ高かったので、布おむつを子供同士で共用してた、なんて話もしてて、それって、ライズの三人の事ですよね。80年代バブルな日本でそんな暮らししてたなんて、何かおとぎ話のような、素敵な話ではないですか。

布袋は、砂時計がひっくり返ってしまった感じがした、とその番組で言っていた。自分のためだけに使ってた時間だけど、かたっと反対向きになって、なにかの流れが決定的に変わってしまった。もうただのロック好きの兄ちゃんではないなあ、と思った、と。この人は、何の話をしてるのだろう、と、それを見てる時は思ってたのだけど、子供が出来てしばらくした時に、その話を思い出した。砂時計の例えは、すごくしっくり来る。布袋は詩人だ。

幼馴染の小川直人さんと話してた時。子供ってどう?みたいな事を言われたので、布袋の話をしてみた。布袋の砂時計は逆さまになり、俺の砂時計もひっくり返った。ギタリズムは止まらない、と。

うわ、全然わかんねえ~。俺はあれだね。ブワッ!てするやつ。あるでしょ、あれ。ボタン押すと、泡がブワッ!てなるやつ。俺の人生、あれをずっと押してる感じだわ!と小川さん。

ああ、ブワッ!てなるやつ!わかるわかる!懐かしい!わははは。そのブワッ!てなるやつの名前はわからないまま、二人で大笑いした。わかりますか?透明なケースの中に、ゲル状の液体に浸された、キラキラ、ひらひらするのがたくさん入っていて、両サイドのボタンを押すと、それが、ブワッ!と舞い上がる。あれは何というものなのだろう。