夏です。

梅雨らしい梅雨が終わって、夏らしい夏になった。今年は夕方には涼しくなって来て、夜にはもう、だいぶ過ごしやすい。毎年こんな感じならいいのに。日が暮れ出したころ、自転車に乗って子供を迎えに行きます。夏らしい夏になってからは、近くに大きな公園があるので、その中をぐるりと意味もなく一周してみたり、ちょっと区民農園まで様子を見に行ったりしてから保育園へと向かう。公園で散歩してる人も、まだ遊び足りない子供たちも、ノートパソコンに向かって仕事か何かしてる人たちも、みな気分が良さそうで、私も気分がいい。チルというのは、こういう感じですか?初めて使ってみたけど。エモいってどういう感じ?ぐっとくる感じ?まあいいけど。

 

こんな日暮れに、こんな場所で風を感じながら、一杯やりたい、と思わないでもないけど、さすがに五年も経つと思い出さない事も多く、まあ、どっちでもいいよね、くらいの感じにはなった。飲んでも飲まなくても人生はさびしい、と町田康さんが書いてましたが、私も、素面で感じる世界の機微とでもいいますか、ちょっとした事に動く自分の心とか、ちょっとした風に揺れる木々の感じとか、そんなものが感じられるようになった気がしないでもない。本当だろうか。まあ、そういう事にしておこう。きっとそうだ。

 

子供は毎日毎日、全力で色んな事に驚いたり、傷ついたり、笑ったり、泣いたり、踊ったり、転んだり、歌ったり、叫んだり。本当に信じられない。何てこった!と、今でもよく思う。アメージングです。どんなバカでも作れるのが子供だ、って言ってた人がいたけど、確かにそうなのかもしれないけど、アメージングなことには変わりない。びっくりっす。エモいぜ。違うかな。チルです。絶対違うな。やっぱアメージングっす。少年少女、子供たち、おじさんだって、いくつになっても驚きたいのは一緒だぜ。何ちゃって。