親の喧嘩

子供が何を嫌がるかといえば、痛い目にあうより、怒られるより、欲しいものが手に入らないより、何かが思い通りに出来ないより、どんな事よりも、親が喧嘩するのを嫌がるように思う。全力で止めに入ってくるし、泣くし、わめくし、変なテンションになってふざけるし、とにかく何とかしようとしているのがすごく伝わってくるので、冷静さを取り戻すに連れ、すごく反省する。こんな小さな子に何て事をさせてるんだ。おじさんなのに情けない。父親なのに情けない。もうやめよう。とは、いつも思う。

自分の幼少期を思い出してみる。親の喧嘩を見た記憶はほとんど無い。仲が良かったのでしょう。その点では、感謝しなければならない。もっとも、一年の半分は父親はいなかったので、そのせいもあったのかもしれない。亭主元気で留守がいい。ってのは、案外、素晴らしい格言なのかもしれない。

私は普段から、自分の気分になどあまり興味無いし、気付いてないし、どうとでもなれ、と基本的に思っている。気が滅入って上等だ。知るか。と思ってるうちに、滅入っている事にも気づかなくなった。虫の心です。

私の妻は、人がまき散らす気分のオーラにすごく敏感で、私が不愉快なオーラを発散させていると、すぐに突っかかってくる。私は気づいてないので、急に突っかかって来られて驚いて、さらに不機嫌になる。大体これで、喧嘩が始まる。

何か争いが起きた時に、理由を確定したがる事が多いと思いますが、理由なんて大して重要じゃないんじゃなかろうか。夫婦喧嘩の理由なんて、いつも大体どうでもいい事ばかりだ。不協和に対しての反応の仕方で、いさかいになる事もあれば、笑い話になる事もある。対応の仕方は、大切。間違いない。

明日は妻の誕生日。…全く、すごいタイミングで喧嘩したもんだ。子供をだしにして、和解に持ち込もう。この場合のだしというのは、出汁のことですか?何でしょうね。