今日のアル中おじさん

今日は急な仕事で呼び出されて、早朝から働いていた。でも九時半には終わってしまい、まだ朝だというのに乾きものと缶ビールを机に並べる人たち。まったく、こんな朝っぱらから急に呼び出しやがって。今日は休みだっつうの。とか愚痴りながら、飲みたくてしょうがないのだ。アル中おじさんたる私は、そんな場にいても大して楽しくはないので、そそくさと帰り支度。ああ、帰るの?なんて声には、お前は付き合いが悪いな全く。と咎める調子がほのかに漂う。けど、二秒後には忘れるだろうから、とっとと帰るに越したことはない。

元々そういった場が好きなので、酒はやめたけど飲み会には行く、という人の話もたまに聞く。西原理恵子の旦那さんもそういう人だった、と彼女のエッセイか何かで読んだ。そんなもんかなあ、と考えてみても、いまいちピンとは来ない。元々そういった場が好きではないのかもしれない。子供が出来て誰かに会う事は減ったし、コロナ禍でそんな集まりもないし、確かめようがないのだけど、どうなんだろう。素面でパーティ、どんな気分??

お酒大好き職場の上司は、娘にお菓子やなんかをよくくれる。たまに電話が来た時なんかに、ちょっと礼を言わせたりしてたら、娘も上司の名前を覚えてしまった。どんな人なの?トットのお友達?好きなの?と聞いてくる娘。う~ん。お友達じゃないし、好きとかでもないかなあ、なんて答えてたら、じゃあ、誰がお友達?誰が好き?と娘は言う。…何も答えられずにフリーズしてたら、じーっと私を見ている娘の視線を感じた。はっはっは、好きなのはもちろん君だよ~なんて照れながら言ってみたら、娘は、うん、と言ってうなずくだけ。あれ?それだけ?と思ったけど、そんなもんですね。無償の愛を疑わせるような親になっちゃいかんよな。

仕事明けの飲みをブッチした私は、元バンドメンバーが経営する漫画喫茶へ。アル中おじさんは、一人で漫喫の方が楽しいです。缶チューハイでもあれば、なお良し。なんてね。久しぶりに奥さんに会ったら、山ちゃん、と呼びかけられて嬉しかった。おじさんになると、あだ名で呼ばれる事も減るからだろうか。やっぱり素面でパーティもいいのかもしれない。