もうすぐ12月

お酒を飲まなくなって、誰かに会うことがめっきり減った。酒を介した関係がそれだけ多かったとも言えるけど、飲もうか、とでも理由を作らないと、会う理由なんてなかなか無い。何の理由もなく集まって、大した話も無いのに一緒にいられるなんて事は、加齢と共にどんどん無くなって行く。

 

子供が生まれてからは特に、家族以外の人間と接する機会はあまり無いので、コロナだ、パンデミックだ、といっても、やってる事はあまり変わらない。多少閉塞感があるかな、くらいのもんで、それも慣れてしまった。慣れてはいけない!と言ってるおじさんがいるけど、もう慣れ切ってしまってる人がほとんどな気がする。ボーナス無くなろうが、給料減ろうが、何も食えないわけでもないし。余裕かましてるなあ。その内ひどい目に会うな。

 

そろそろ作品が出来そうだ、と思いながら過ごしてた今年の初め頃、楽しみにしてたのは、自分のレコ発ライブをやる事だった。誰と一緒に、どんな形で、どんな場所でやる事ができるかはわからないけど、久しぶりに誰かと演奏できるのを楽しみにしてたし、誰かと会って話すのを楽しみにしてたし、たとえ誰も来なくても、アルバムを作りました、来てください!と連絡は出来るわけで、それだけでも楽しみだった。そういう意味では、私もコロナにくじかれまくってるな。発売が近づくにつれて、ライブは無理かなと思いながら、作品が出る四月頃には、どうでもよくなってた。コロナ憎し!!わっはっは。パン!パンデミックパンデミックを左右に振るんだ!ってことだよ。

 

何をするにも、見てええ!!と叫びながらやってるし、一人で何かやってるな、と思ったら、その成果について、真剣に語ってくれる。子供を見てると、人っていつから一人でいる事に慣れてしまうのだろう、と思う。そんな事を妻に言ったら、誰も慣れてなんていないよ、と彼女は言った。そうだろうか。そうなのかもしれない。どうだろう。一人でいるのも好きだけどね。