栗ご飯

秋口にスーパーで栗が出回りだした頃、栗ご飯を作ってみたくなって買ってみました。子供の時分すごく嫌いで、それ以来ろくに食べた事がないのだけど、年を重ねた今どうだろう、と思って作ってみた。何となく子供も好きそうだし。

甘栗みたいに、甘栗も好きじゃなかったけど、栗の実というものは、天津甘栗みたいに殻を割って、つるっと剥けるものだとばかり思ってたのですが、生の栗は殻にべったりと吸い付くようにへばりついていて、剥くのがかなり面倒だった。殻でいいのかな。皮?殻?あまりにも殻というか、皮というか、周りの部分に実が残るので、それを蒸して、実だけ取り出そうとしたのだけど、労多くして実少なく、頭にきて途中で全部ゴミ箱にぶち込んだ。もうちょっといいやり方があるのかもしれない。知ってる人、教えてください。

耕作放棄地を農地のままにしておくのに手軽なのが栗だ、なんて話をものの本で読んだのだけど、その割には国産の栗はあまり流通してない気がする。最近ダイソーの甘栗を食べてみたら美味しくてはまって、でも甘栗なんて食べたことほとんどなかったから、他のはもっと美味しいのかもしれない、と思って色々食べたんだけど、全部中国産だった。そして、ダイソーのとそんなに味も変わらない。ダイソーの甘栗すごい。

季節のものを慈しんだりするのは完全に大人のたしなみで、それが食の分野に関わることだったりすると、何ともいえぬ背徳感とでもいいましょうか、気取ってんじゃねえよ、みたいな感じがしてしまうのは、何故なのでしょう。ピーターパンシンドローム的なものですか。料理うんちく、本当は大好きですけど。栗くらいでうんちくも何もないかもしれないけど。

娘は栗ご飯を一口食べて、何でこんなものをご飯に入れるんだ!と言って、泣きながら怒った。娘よ、お父さんも昔、そう思ったよ。でも今は、美味しいと思う。